昨年の映画でもありました、「ラストマイル」(荷物の顧客へ最後の配達)についての動きです。
国土交通省の「ラストマイル配送の効率化等に向けた検討会」は7日、提言を取りまとめ、公表した。ラストマ
イルとは、最終的な配送拠点から顧客までの最後の区間を指す。いわゆる「2024年問題」に伴い、トラックドラ
イバー不足が顕在化していることに加え、再配達率の高止まりや過疎地での物流維持困難が懸念されることから、
(1)「置き配」など多様な受取方法の更なる普及・浸透、(2)地域物流サービスの持続可能な提供に向けた
環境整備、(3)新たな輸送手段の活用と次世代産業としての展開――の3本の柱からなる対応策を提言した。
https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/content/001968249.pdf
▽提言 https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/content/001968252.pdf
これに関連して、ヤマト運輸が2027年から長距離輸送でヤマト運輸の社員として27年からの5年間で年間100人ずつ、最大で500人ほどの採用を見込むとのことです。在留資格は最長で5年就労できる「特定技能1号」となり、幹線輸送と呼ばれる長距離の運転を担い、宅配のラストワンマイル輸送は検討していないとのことです。自動車運送業は昨年、特定技能制度の分野として認められた。その制度を積極的に利用する企業の取り組みといえます。特定技能の在留資格には「1号」と「2号」があり、「1号」は滞在期間に5年の上限があり、技能と日本語の試験を経て「2号」にステップアップします。自動車運送業にはまだ「2号」が設けられていないが、おそらく最初の入国者が5年の上限に達する頃までには整備されると思います。一方で現在、他の産業分野では、「2号」取得者の数は少なく、「1号」と比較して狭き門となっている。来日する労働者も、企業も日本語や技能の教育にコストをかける以上、より長く滞在したい/雇いたいという要望が今後強まると思います。
これは、ヤマト運輸は人材不足での策なのか日本人ドライバーの賃金を上昇させたくないのか、どのように考えているのでしょうか。


